留学生の学びの状況[海外から日本へ]

主にアジア圏からの留学生が多く、大学院生の受入れにも力を入れています。留学生の出身国の中には栄養学を学ぶ高等教育機関がない国も存在しています。留学生を通じて、本学の実践栄養学は世界各地に広がっています。

◆留学生の在籍状況

在籍留学生数

Number of foreign students enrolled by year

年度 2024 2025 2026
人数※ 9名 7名 11名

※学部・大学院在籍数の合計(研究生を含む)

学部留学生の出身国

Country of origin of international students
(Undergraduate school)

大学院留学生の出身国

Country of origin of international students
(graduate school)

◆大学院留学生の主な研究テーマ

Research themes of the international students

研究室名(Laboratory Name) 研究テーマ(Research Theme)
食生態学研究室
Nutrition Ecology
地域在住独居高齢者における体重当りたんぱく質摂取量群別の食物摂取の特徴‐主菜(たんぱく質源)に着目した検討‐
Characteristics of Dietary Intake Differing in Protein Intake per Kilogram of Body Weight among the Community-dwelling Elderly Living Alone -Focused on Meat and Fish Dishes (Shusai)-
食品栄養学研究室
Food and Nutrition
カルノシン合成酵素のKOマウスを用いたイミダゾールジペプチドの生理作用の解明 -骨格筋タンパク質代謝に及ぼす影響-
cidation of Physiological Functions of Imidazole Dipeptide in Carnosine Synthase Gene-deficient KO Mice-Effects on Proteins Metabolism in Skeletal Muscle-
給食・栄養管理研究室
Administrative Dietetics
母親の学歴と児童の食生活及び栄養状態との関係 ~低収入世帯における検討~
The Relationship Between Maternal Education and Dietary Habits of  Schoolchildren and their Nutritional Status~A Study of Low-income Families~
医療栄養学研究室
Medicine Nutrition
2型糖尿病における低GI食による血糖コントロールへの影響
The Influence of Low Glycemic Index Diet on Glycemic Control in Type 2 Diabetes Mellitus
疫学・生物統計学研究室
Epidemiology and Biostatistics
50 歳以上のマレーシア人における心血管疾患リスクの性別・民族差 - NHMS 2019年調査結果
Ethnic and Gender Difference in Cardiovascular Disease Risk Among Malaysian Older Adults ≥ 50 years old – Results from the population-based NHMS 2019 survey
食品栄養学研究室
Food and Nutrition
骨格筋内在性イミダゾールジペプチドの生理作用に関する研究
Studies on Physiological Function of Endogenous Imidazole Dipeptides in Skeletal Muscle
食品生産科学研究室
Food Science and Technology
In vitro及びin silicoアプローチによるミナミマグロ由来I型コラーゲンの酵素分解物とDPP-IV阻害作用に関する研究
Study on the Enzymatic Hydrolysates of Type I Collagen Derived from Southern Bluefin Tuna and their DPP-IV Inhibitory Effects: In Vitro and In Silico Approach
食品栄養学研究室
Food and Nutrition
木桶製造醤油とステンレスタンク製造醤油の特性に関する研究
Studies on the Characteristics of Soy Sauces Produced in Wooden Barrels and Stainless Tanks.
調理科学研究室
Cookery Science
グルテンフリー米粉パンの品質および嗜好性に及ぼす材料配合とひよこ豆粉置換の影響
Impact of Ingredients and Chickpea Flour Substitution on the Quality and Palatability of Gluten-Free Rice Flour Bread
栄養生理学研究室
Physiological Nutrition
若年日本人女性における紅鮭摂取の健康効果
Health Benefits of Sockeye Salmon Consumption in Young Japanese Women
食品生産科学研究室
Food Science and Technology
ナマコ由来ペプチドの特徴及びDPP-IV阻害作用
Characteristics of Peptides Derived from Sea Cucumber, Cucumaria frondosa japonica, and their DPP-IV Inhibitory Effects
栄養科学研究所
Institute of Nutrition Sciences
“肥満”の若年日本人女性におけるボディ・イメージとメタボリックシンドロームリスクとの関連性の探索
Exploration on the Link between Body Image and Metabolic Syndrome Risk among Young Japanese Females with “Obesity”

大学院で学ぶ留学生たちの姿

Princess Estal Bernadette

プリンセス エスタル バーナデット

出身国:フィリピン

修士課程 1年

指導教員:林 芙美教授

〈研究テーマ/予定〉ソーシャルメディア上の栄養に関する誤った情報を削除・修正することを目的とした教育フレームワークの開発

健康教育の発展に貢献していけるような人材になりたい

日本の食習慣と公衆衛生戦略が長寿、疾病予防、そして国民全体の健康にどのように寄与しているかを理解するため、その研究に深い関心を持ち日本への留学を決意しました。日本栄養大学は、日本を代表する栄養科学の教育機関として広く認知されています。日本栄養大学の「バランスの取れた食事と適切な栄養摂取による健康維持・増進」という建学の精神は、私が予防医学に抱く想いと一致しています。
将来的には博士課程への進学を検討しており、学術的・研究的な専門性をさらに深めたいと考えています。博士課程でも健康教育分野における研究を継続し、エビデンスに基づく研究成果を出すのが目標です。長期的な目標は、研究活動に積極的に取り組みながら大学の教員となり、医療専門職業人を育成するとともに、更には教育・研究・地域連携を通じ、健康教育の発展に貢献していくことです。

Chudvicha Kaewmisri

チュッウドビチャー ゲーウミーシー

出身国:タイ

修士課程 1年

指導教員:武見 ゆかり教授

〈研究テーマ/予定〉日本の「スマートミール」の概念のタイ学校給食モデルへの適用

夢はタイの構造的・政策レベルの栄養改善に取り組むこと

日本文化と日本人の生活様式に強い関心を抱いていたことが、私が日本へ来る動機となりました。日本は先進的な食品関連の技術と豊かで多様な食文化で広く知られています。日本での留学を通じて、様々な知識と実践的な経験を積みたいです。修士課程修了後は、食品関連企業で栄養に関係する仕事ができると良いなと思っています。タイ政府と連携し、タイの栄養改善に貢献したいと考えています。特に公立学校の栄養プログラムからはじめ、次第に構造的・政策レベルの栄養改善へと取り組みを広げていくことに強い関心を持っています。

SUKSENA SIRILAK

スックセナー シリラック

出身国:タイ

修士課程栄養学専攻 2年

指導教員:西塔 正孝教授(食品生産科学研究室)

修士課程で得た専門分野を活かし、いつか自分でビジネスを立ち上げたい

子どもの頃から、私はいつも自分の国以外の場所を見てみたいと思っていました。そんな時、大学の指導教員が日本の修士課程に留学する奨学金のチャンスについて教えてくれ、日本について入念に調べるようになりました。日本について調べれば調べるほど、高い教育の質だけでなく、日本文化の素晴らしさについても発見することができ、日本の文化に浸り、人々と繋がり、日本独特の生活様式を経験してみたいという気持ちが強まりました。
日本に来る前は、キノコにとても関心があり、健康と免疫力を向上させるための生物活性化合物の単離について研究することを考えていました。この分野への関心は、世界最大の健康分野におけるチャレンジである生活習慣病に起因します。しかしながら、来日後、研究室に所属し様々な論文、特に大学院の先輩たちが研究している海洋生物に関する論文を読むにつれ、海洋生物を自分の研究にも取り込むという自分の興味関心を少し広げる視点を持つことができました。将来的には、生活習慣病と戦うために海洋生物の持つ利点を活用していくことを考えています。
卒業後はタイに戻り、自分の研究分野に関連した仕事を探し、社会に意味のある貢献をしていきたいと考えています。そして、もし機会があるのであれば、家族と充実した時間を持ちながらも、自分自身でビジネスを立ち上げてみたいと思っています。

ZIMINA DARIA

ジミナ ダリア

出身国:ロシア

修士課程栄養学専攻 2年

指導教員:林 芙美教授(食生態学研究室)

フードロスをなくすための環境的に持続可能な食生活を探求していきたい

日本への留学を決意したのは、私の教育的・文化的願望に合致するいくつかの要因が重なったからです。過去に中国に留学したため、その際アジアの文化や言語に深い感謝の念を持ち、それらを更に探求したいと思うようになりました。中国にいる間に日本語を勉強し始め、その構造や深い歴史、それに伴う独特の文化的ニュアンスに魅力を感じ、それが私の日本の文化、文学、社会慣習に対する情熱に火をつけました。
今、私が関心があるのはフードロスをなくすための環境的に持続可能な食生活の探求です。
環境的に持続可能な食習慣に加え、多くの国おいて環境と健康に関連する政策を作る「持続的な食生産と消費」も関心テーマです。既存の取り組みや、意識的な消費を最適化するために、いかに積極的な措置が取られているかを考慮し、私は食品ロスや廃棄を減らすために、環境的に持続可能な日本の経験を取り入れながら、研究を行いたいと思っています。

Saria Tasnim Munia

サリア タスニム ムニア

出身国:バングラデッシュ

学部研究生

指導教員:津下 一代教授

〈研究テーマ/予定〉概日リズムに合わせた食事パターンと、それが肥満および代謝異常の栄養バイオマーカーに及ぼす影響の検討

明日のより良い健康のために自分が好きだと思う事をしよう!

バングラデッシュから来た私は、どれだけ早く生活習慣病が日常生活の一部になるかを目撃してきました。こうした健康への意識の変化を目の当たりにしたことが、私を臨床栄養学の道へと導き、日本でさらに深く学ぶきっかけとなりました。
私は以前、日本を訪問する機会がありました。そしてその時の経験はその後私にずっと寄り添っていました。私の専門は食・栄養科学なので、どのように毎日の習慣(例えば、食習慣など)が長期的な健康へと結びつくのかということに興味があります。日本は世界でも知られた長寿国で洗練された医療栄養プロトコルがあります。ここで研究することは、食・生活スタイルそして病気の予防においてこれまでとは完全に異なる見解を私に与えてくれると思っています。
現在、私は臨床医学研究室で研究をしています。私は本当に実践的な臨床知識とデータに基づく研究を融合させることができるサポート体制のある環境で学ぶことができ、とても幸運だと思っています。修士課程卒業後は、自分が学んだ事を実践できる道に進みたいと思います。その道はバングラデッシュにあるかもしれないし、日本にあるかもしれません。日本は多くの研究や食イノベーションの機会を与えているため、適切な機会があれば、ここで自分のキャリアをスタートさせることができれば大変嬉しく思います。最終的には、そのスキルと情熱を活かし、高度な知識とバングラデシュをはじめとする人々の健康上のニーズとを結びつけるようなキャリアを築いていきたいと考えています。

Liu Xinru

リュウ シンジュ

出身国:中国

大学院研究生

指導教員:中西 明美教授

〈研究テーマ/予定〉日本の小学校における食育に関する研究―食に関する子どもの文化理解と教員の役割―

日本の小学校食育から、文化と栄養のつながりを探る

私は大学時代から食と教育、文化に強い興味を持ち、日本の食育を学ぶため日本栄養大学に留学しました。日本には「食育基本法」に基づき、学校における食育が体系的に推進されていますが、現場の実践にはまだ解決すべき課題が多く存在します。
特に、栄養指導だけでなく「文化的な理解」を育む食育の重要性に着目し、現在は日本の小学校における食育の実態と、子どもたちの食に関する理解、そして教員の役割や課題について研究を進めています。
実際の小学校での観察やインタビューを通じて、形式化しがちな現状を改善し、子どもたちが食の意味や文化を豊かに学べる食育の在り方を明らかにしたいと考えています。将来は本研究の成果を、母国と日本の食育・栄養教育の発展に役立てたいです。

Le Ngoc Thao Vy

レ ゴック タオ ヴィ

出身国:ベトナム

大学院研究生

指導教員:津下 一代教授

〈研究テーマ/予定〉高齢者におけるサルコペニアの予防と健康的な加齢を促進するための栄養戦略

いかに良い食事が健康をサポートするか―栄養学を学ぶ私のモチベーション―

私は高校の時から日本への留学に関心を持っていました。それは前に日本を訪れた経験があるからではなく、日本人の寿命の長さを伴う日本の食と健康へのアプローチに関心があったからです。時が経つにつれ、私は日本という国が、特に長期的な健康維持や健やかな老後を促進する上で、食生活が日常生活と密接に結びついている場所であるという強い印象を抱くようになりました。
自分のバックグラウンドに栄養学があるために、私は特に日本では研究がどう実践に活かされているのかに関心を持つようになりました。日本がバランスの良い食事や機能性食品、高齢者の生活の質の向上などに注力している点は、自分の学術的関心に合致していると思っています。栄養学が単に研究の対象としてではなく、実践するためのツール、特に高齢化社会の中において新の健康への挑戦として使われることに刺激を受けました。将来的には、栄養の研究開発に携わり、誰もが利用しやすく持続可能な食事介入を通じて、健康状態の改善に取り組みたいと考えています。特に、日本で既に実践され成功をおさめた栄養戦略を高齢者や慢性疾患のある個人に適用することに関心があります。修士課程修了後は、日本かベトナムのどちらかで自分のキャリアを築いていくつもりです。私の目標は、得た知識を応用し、さまざまな状況下で公衆衛生を改善できる効果的な栄養ソリューションを開発することです。

Pattarajira Thipaksorn

パッタラチラー ティパクソン

出身国:タイ

大学院研究生

指導教員:西塔 正孝教授

〈研究テーマ/予定〉食品用途に向けた水産物コラーゲンの開発および物理化学的特性評価

日本と食品科学への私の情熱

私は小学校の時から日本に思い入れがありました。小学校6年生で日本を初めて訪問してからは、前よりもより日本が好きになりました。J-Popやアイドル、稲荷ずしやわらび餅といった伝統的な食べ物など、日本の物は何でも楽しんでいます。だから、私はここ日本で勉強したいと思うようになりました。
学士での専門に栄養学を選んだのは「良い食事こそが、健康の始まりだ」と考えたからです。しかしながら、栄養学を勉強するにつれ、多忙な現代人が健康を維持するには、栄養だけを考慮したのでは不十分であることに気が付きました。食品科学は現代栄養学の基礎であるため、とても重要です。日本はこの分野においてリーダー的存在であるため、大学院での研究先として日本に来ることを決意しました。
私の主な関心は機能性食品です。食品添加物や粘度や食感などの物理的性質食品の質をどの程度改善させることができるのかということに注力したいと思っています。食の背後にある「科学」に魅了され、多くのひとのためにどのように健康改善策を策定していくことができるのかを考えたいと思います。将来的には、食品科学分野の研究者になりたいです。学位を取得したら、自分が情熱を燃やせる研究職につけると良いと思っています。

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留学生の主な進路

◆学部・大学院留学生の卒業後の進路状況

Career after graduation
(undergraduate and graduate international students)

【主な就職先】
給食産業系企業、研究者、
食関連企業研究所、外食産業、
自国政府の中央省庁等

Detail of the Career after the graduation

Food service industry, researcher/Lecturer, research institute of Japanese firms, restaurant industry, Central government staff of respective home countries

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◆レジデントアシスタントへのお誘い

本本学に来る留学生の多くは日本語を上手に話すことができません。留学生のお買い物をサポートしたり、学内を案内したりするレジデントアシスタントになって、留学生の日常の暮らしを英語でお手伝いしてみませんか。「留学生が母国との違いでびっくりすることは?」「お気に入りの食べ物は?」「日本の大学生活で戸惑うことは?」など、留学生の目を通して見える新しい日本の姿を発見することもできます。

英語で留学生と会話してみたい方、外国人と友達になりたい方は、メールでお知らせください。メール送付先:Knuintlo@eiyo.ac.jp(件名にレジデントアシスタントと記入)