海外に留学(短期・長期を含む)した学生の体験談をご紹介するこのシリーズ、今回は本学の提携校であるタイのマヒドン大学が主催する学生交流に参加した学生(保坂彩実さん/実践栄養学科)の体験談をご紹介します。学生交流はマヒドン大学の公衆衛生学部により開催され、本学からは2名の学生が参加しました。
学生交流に参加した保坂さん
Q:プログラムの目的、簡単な概要を教えてください
タイ・バンコクに位置するマヒドン大学が主催のプログラムでした。日本、インドネシア、ベトナム、中国の4カ国から31名の学生が参加しました。タイの文化や公衆衛生について学び、理解することを目的とするプログラムでした。プログラムは主にマヒドン大学のキャンパスで開催されましたが、アユタヤなどに行く機会もありました。
Q:なぜこのプログラムに参加しようと思ったのですか?
海外留学を経験し、自身の英語力を伸ばしたいと考えたからです。私は小学校1年生から英会話教室に通っていたので、いずれは留学をして流暢に英語を話せるようになりたいと幼い頃からずっと思っていました。しかしこれまでは留学の機会に恵まれず、一度も留学に行けないまま気持ちばかりが先行していました。そんな中で英語力向上を目的に履修していた、「栄養学の背景に関する英語による講義」を通してこのプログラムについて知り、海外留学の機会があるのなら逃してはならないと、迷わずプログラムへの参加を決めました。
Q:現地で実施した活動の中で最も印象に残った事・楽しかったことを聞かせてください
最終日のプレゼンテーションでの質疑応答が上手く出来なかったことが、とても悔しくて最も印象に残っています。プレゼンテーションの内容は、自国の健康問題と医療制度を大学ごとに英語で紹介するというものでした。私達日本人だけでなく、今回の参加者は全員母国語が英語ではありませんでした。しかしどこの国の学生も英語が堪能で、プレゼンテーションの質疑応答も堂々と対応していました。一方で私達はプレゼンテーションの発表パートでもプレゼンテーションを自分達のものに出来ておらず、また質疑応答では質問の内容が理解できず、適切に回答することが出来ませんでした。私は今回の留学で初めて、日常のツールとして話される英語に触れて、英語を聞くこと、聞いたことを踏まえて自分が英語で話すことの難しさを改めて痛感しました。「もっと英語が話せれば」と悔しさの残る経験でした。
最終プレゼンテーションの様子。悔しさは残っていますが、貴重な経験が出来ました。
Q:自由行動では何をしましたか?
インドネシアの学生とショッピングモールやスーパーマーケットに出かけることが多かったです。特に印象に残っているのは、映画を観に行ったことです。英語音声、タイ語字幕で観ました。留学先で映画を観るという発想は私にはなかったので、誘ってもらえて本当に良かったです。貴重な経験が出来ました。
Q:プログラムに参加して得たもの・自分の変化等があれば教えてください
私が得たもので最も大きいものは、友達だと思います。様々なことに一緒に取り組んで、多くの学生と絆を深めることが出来ました。プログラム終了後の現在も毎日のように連絡を取り合っている人もいます。一生ものの友達をたくさん作ることが出来ました。
また英語への姿勢も少し変化したように思います。プログラムに参加して英語を話せるようになるには、日本にいる日頃からもっと生きた英語に触れる機会を増やす必要があると強く実感しました。友達とテレビ電話を繋いで会話をして、英語力も友達との絆も高められればと思っています。
タイ料理・パッタイ。帰国直前にタイの味をもう一度味わえて良かったです。
Q:今後、留学や海外研修プログラムなどへの参加を考えている後輩へのメッセージやアドバイスがあればお願いします
少しでも興味があるなら、言葉に自信がなくても迷わず積極的に参加するべきだと思います。私は今回の留学で楽しかったことも、辛かった時間も、悔しい思いも全部味わいましたが、そのどれもが留学しなければ経験できないことでした。この思いや時間は自分を成長させ、間違いなく自分の今後の人生にプラスになると思います。私は少しでも多くの学生に同じような体験をしてもらいたいと思うくらい、留学や海外研修をおすすめします。アドバイスは、日本のお菓子等を持っていって海外の学生にプレゼントするととても喜んでくれるので、試してみてください。今回の留学体験記が海外へ行きたいと考えている人の背中を少しでも押せることを祈っています!頑張ってください!!
プログラム参加者全員での記念撮影。たくさんの友達が出来ました。